田舎の鍵の不用心さが危険
都会に暮らしていると、お隣さんが誰かなんてわからないで過ごすことも多く、鍵は絶対にキッチリかけておきます。ですが田舎の実家に帰ると、玄関は開けっ放し、ご近所さんがいつでも入れるような状況、窓は鍵を閉めない、など不用心さが目に付くようになりました。昔はよかったですが、今はこの不用心さを狙った犯罪も増えていますので、対策が必要です。
不用心になる理由
よく田舎では鍵をかけないと言われています。田舎の具合にもよりますが日本では確かに鍵をかけない所は多くあります。
一般的に田舎では防犯意識が低いのですが、それには理由があります。田舎では近隣の方との絆は深く、顔見知りである事が普通であるため、まず周りを信用している事。皆で協力し合って生きている土地柄、身内で犯罪を犯す人はいないと考えています。また犯罪を犯す事での社会的制裁も非常に大きく、そうした犯罪を犯すと村に居られなくなりますので、安心している部分があります。
犯罪学的にも田舎では犯罪を犯すリスクが高いです。周囲は顔見知りであり縁も深い事から、誰が何をしたか発覚しやすいからです。そうした安心感と犯罪数も都会に比べて非常に少ない事から、防犯意識は薄まり鍵をかける合理性も弱いため、結果的に不用心と言える状況になっているのです。
高まる田舎の犯罪率
しかし現在では田舎の犯罪率が高まってきています。犯罪率が低かったのは都会等からアクセスし難かった事も背景にあります。現在は道路や線路も整備され、田舎へのアクセスも容易になりました。そうした事から、防犯カメラなどのセキュリティ機器も少なく、防犯意識の低い田舎で窃盗したりする方が捕まるリスクが低いと、ターゲットにされる様になってきています。
見直すべき防犯について
田舎では合理的に鍵をかけない文化でしたが、それは田舎として遮断されていたからです。現在ではアクセスしやすくなり犯罪率も増加している事から、鍵をかけたり、玄関の鍵も種類を新しい物に交換する対策が推奨されています。
もしご実家が田舎にある場合、ご家族に注意喚起してください。畑仕事に出かける時など、かならず鍵を閉めるように、また金品は人目につかない場所へ隠しておくようご注意ください。